葬式の前夜、親族や知人が亡き人の霊を守り、慰めることをいう。死亡から葬儀までの間二夜をおくるときには、死亡当日の夜は、仮通夜にして、本通夜は翌日に営まれます。昔は近親者によって営まれましたが、現在は、死者に対する社会的儀礼として、関係を持つものは、通夜の席に出るようになりました。夜を通して死者を守るということですが、近頃は半通夜といって、午後六時ごろまたは七時ごろから、午後十時ごろまで営まれることが多くなりました。通夜の式は僧侶の読経で始まり、読経中に焼香に入ります。参列者全員の焼香が済むと式が終了しますが、読経のあと、短い法話がある場合があります。このあと通夜振るまいに入ります。